IFAはスポーツの公平性を遵守する宣言であるIFAアンチドーピング規定の理念に基づき、WADA(世界アンチドーピング機構)に正式加盟するとともに、その規定に準じてIFA内にアンチドーピング委員会・IFA Disciplinary committeeを開設しました。
これにともない、JAWAもアンチドーピング理念に賛同するとともに、IFAアンチドーピング委員会に参加することになりました。
2020年のIFAアンチドーピング委員会の構成は以下のとおりです。
IFA Disciplinary committee Member
Marian Capla(Slovakia)
Erika Ketora(Finland)
Armand Du Toit(South Africa)
Gaku Kamioka(Japan)
同委員会では、週一回のビデオ会議を開催し、第1回IFA世界選手権以降のドーピング検査陽性者に対する対応の協議を進めています。
なお、アンチドーピングの理念と禁止薬物については下記のJADA(日本アンチドーピング機構)の情報をご参照ください。
アンチドーピングの理念と禁止薬物
ドーピングとは
ドーピングとは「スポーツにおいて禁止されている物質や方法によって競技能力を高め、意図的に自分だけが優位に立ち、勝利を得ようとする行為」のことです。禁止薬物を意図的に使用することだけをドーピングと呼びがちですが、それだけではありません。意図的であるかどうかに関わらず、ルールに反する様々な競技能力を高める「方法」や、それらの行為を「隠すこと」も含めて、ドーピングと呼びます。
ドーピングは、自分自身の努力や、チームメイトとの信頼、競い合う相手へのリスペクト、スポーツを応援する人々の期待などを裏切る、不誠実で利己的な行為であり、ドーピングがある限り、そもそもスポーツはスポーツとして成り立つことができません。
アンチ・ドーピングとは
アンチ・ドーピングとは、ドーピング行為に反対(antiアンチ)し、スポーツがスポーツとして成り立つための、教育・啓発や検査といった様々な活動のことです。スポーツは、そもそも、その参加者がフェア(公正)でなければ成り立ちません。JADAは、アンチ・ドーピング活動によって、すべての人がフェアであることを支え、アスリートの健康を保護するために、ドーピングの撲滅を目指しています。
JADAのアンチ・ドーピング活動には、2つの種類があります。1つ目は、残念ながら現在スポーツにおいて報告されるドーピングをゼロにすること。そして2つ目は、スポーツにおいてドーピングが起こらないよう予防的な活動をすることです。アンチ・ドーピングは決してドーピングしているアスリートを排除するだけの活動ではありません。アスリートがドーピングのリスクを理解し、そのうえで自分自身、自分のとりくむ競技、スポーツ全体を守るために具体的な行動を行うことや、その教育活動を推進すること。さらに、ドーピングを予防する観点から、スポーツ、社会における「フェアネス」の価値観を共有していくこともアンチ・ドーピング活動に含まれます。
禁止薬物(世界アンチドーピング規定2015)
https://www.playtruejapan.org/upload_files/uploads/2018/04/wada_code_2015_jp_20180401.pdf
注意喚起
アンチドーピング規定に記載されているいかなる薬物も選手は摂取することができません。
これは、うっかりミスであったり、食品・サプリメントへの薬剤混入(コンタミ)であってもです。
アンチドーピング規定2015の記載を確認するとともに、無確認での市販薬の使用を行わない、処方薬に関しては医師・薬剤師に確認する、コンタミの可能性があるサプリメントの摂取を行わない、などの注意が必要です。
また、特定の疾病に関しては医師の証明のもとで使用が許可される薬剤もありますので、アンチドーピング規定2015にて確認してください。