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IFAに準拠したセットアップ手順とルール変更

2019年12月に開催された第1回IFA世界アームレスリング選手権のレフリーセミナーに、JAWAから成田審判部長・上岡レフリー委員長が出席しました。

その後、2020年1月17日に成田審判部長・佐藤事務局長・上岡レフリー委員長の3名で会議・ミーティングを行い、今後のセットアップ手順およびルールに関して決定しました。

IFAによる新しいセットアップ手順および新ルール(デンジェラスポジション規定)について解説します。

セットアップ手順

3つのリストストレート

セットアップは、両選手が公平に組めるように、3つのリストストレートを基準に主審が指示を出して行っていきます。3つのリストストレートは以下のとおりです。

①巻き方向|手首の回内・回外

いわゆる小指を追いかけて手首が回転していく方向、または吊り手のめくり方向ですが、真っ直ぐにストレート位置をとります。

②従来のリスト方向|手首の屈曲(掌屈)・伸展(背屈)

従来の手首が入っている方向で、これもストレート位置をとります。

③従来のヘッド方向|手首の外転(橈屈)・内転(尺屈)

ヘッドが立っている(または寝ている)方向で、これも同様にストレート位置をとります。

この3つのリストストレートに対して、レフリーは選手にいずれも「リストストレート」と指示を出します(向きがわかるように仕草を入れて)。

それでもストレート位置にない場合は、「モアストレート」と再指示を出します。

それでも従わない場合は、3回目の指示となり1ワーニングとなります。

肘を浮かせて握りをとる行為

セットアップの最初に相手の手の甲の奥を握ってからエルボーパッドに肘をおくのは許されますが、その後、何度も肘を浮かせて相手の手の甲の奥をとりにいくのは許されません。

セットアップ中に肘がエルボーパッドから浮いた場合は、レフリーは選手に「エルボー」と指示を出します。

それでも、肘を浮かせた場合は再度「エルボー」と指示を出します。

さらに肘を浮かせた場合は、3回目の指示となり1ワーニングとなります。

腕の長さ(手の高さ)が合わない場合

腕の長さ(手の高さ)が合わない場合、従来のようにヘッドを立てたり、寝かしたりして高さをあわすことは、3つのリストストレートの手首の外転(橈屈)・内転(尺屈)のストレート位置に反するためできません。

ですので、このような場合は、手の短い選手の肘を前方に、手の長い選手の肘を後方に置くようにレフリーが指示することで調整します。

3度従わない場合は、1ワーニングです。

ストラップの巻き方

新しいセットアップ手順では、従来のように選手の肘は引かず、3つのリストストレートをとった位置でストラップを巻きます。

ストラップの巻きつけ強度は完全に主審のコントロールですが、さらに締めてもらいたい(緩めてもらいたい)場合、選手はその旨を主審に伝えることができます。

主審は対戦相手に確認を行い、合意が得られた場合に限りストラップを締める(または緩める)ことになります。

レフリーズグリップの手順

従来はドントムーブの後にグリップ方法(オープンかクローズか)を選手に尋ねましたが、今後は先にグリップ方法を確認してさらドントムーブがかかります。

副審の役割

副審の役割は従来よりも少なくなり、ハンドアクションによって主審にリストストレートを伝える(セットアップ時)、およびエルボーファール・ピンラインの監視(試合中)のみとなります。

ルール変更点

デンジェラスポジション=上腕二頭筋のつけねがエルボーパッドよりも低い位置に下がった場合、レフリーは選手に「アップ」と指示を出します。

3秒以内に復帰しない場合は、即、1ファールとなります。

また、その時点での位置がルージングポジションであった場合、ルージングポジションでのファールですので負けとなります。

今後の普及に関して

IFAに準拠したセットアップ手順に関しては、今後、各地のレフリーセミナーにて成田・佐藤・上岡が説明普及していきます。

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全日本アームレスリング選手権