筋力トレーニング後のタンパク質補給において重要となるアミノ酸スコアについて解説するとともに、高い食品・低い食品を例示します。
アミノ酸スコアとは?
アミノ酸スコアとは、人間にとっての必須アミノ酸(体内合成できないアミノ酸)全9種類の含有率を点数化したものです。
人間の必須アミノ酸にはバリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、ヒスチジンがあり、その比率は決まっています。ですので、摂取したタンパク質食品全てがアミノ酸として分解・吸収されるわけではなく、比率として最も少ない必須アミノ酸に合わせた分しか吸収利用できません。
そして、タンパク質食品のうちどのくらいが利用可能かを点数化したものがアミノ酸スコアと呼ばれるもので、アミノ酸スコアが100に近い食品ほどタンパク質食品として優秀で、多くの肉類・魚介類はアミノ酸スコア100点です。
アミノ酸スコアは、食品中の必須アミノ酸の含有比率を評価するための数値である。特定の食品に対し、窒素1gあたりに占める必須アミノ酸が基準値と比較してどれだけ含有されているかを評価するものである。
なお、アミノ酸スコアは下記の計算式によって算出されます。
食品タンパク質の第一制限アミノ酸含有量(mg/gN)÷アミノ酸評定パターン当該アミノ酸含量(mg/gN)×100
アミノ酸スコアの高い食品・低い食品の例
鶏肉100
豚肉100
鶏レバー100
馬肉100
アジ100
鮭100
マグロ100
カツオ100
イワシ100
ブリ100
牛乳100
卵100
ヨーグルト100
サンマ96
ベーコン95
枝豆92
ナチュラルチーズ92
プロセスチーズ91
大豆86
豆乳86
エビ84
サトイモ84
ウニ82
ハマグリ81
ホタテ71
イカ71
玄米68
カボチャ68
精白米65
ソーセージ63
胡麻50
アーモンド50
食パン44
トウモロコシ42
小麦37
トレーニングに有効なタンパク質食材
筋力トレーニング後の食材として欠かせないのが高タンパク質・低カロリーな肉類・魚介類です。
そして、常にトレーニングに有効な食事を摂取するためには、日によって品質にばらつきのないよう、あらかじめ品質を確認した食材を冷凍ストックしておくといった工夫が有効的です。
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執筆者情報
上岡岳
アームレスリング元日本代表
ジムトレーナー・生物学学芸員
JAWA日本アームレスリング連盟常任理事|レフリー委員長・広報広報部長
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