イギリス国際大会「ARM WARS VI」 結果詳細


5月24日〜25日にイギリス・マンチェスターで開催された国際大会「アーム・ウォーズ VI」にてJAWA日本人選手団が大活躍致しました!
なお、写真は棒線部をクリックして下さい。


参加選手

田中 幸光(兵庫、75kg-) ライトハンド第5位、レフトハンド優勝

藤間 政治(兵庫、70kg-) ライトハンド優勝、レフトハンド第4位

前山 卓士(兵庫、75kg-) ライトハンド優勝

船木 英生(大阪、85kg-)ライトハンド第6位、レフトハンド第4位

前川 勇 (大阪、90kg-)ライトハンド第5位、レフトハンド第4位

石橋 宗明(大阪、65kg-)ライトハンド第5位、レフトハンド第4位

小堀内 将文(岩手、65kg-)ライトハンド準優勝

欠端 寛人(岩手、80kg-
ライトハンド第4位、レフトハンド第6位

 

     イギリス国際大会 「ARM WARS VI」   結果 リポート
     2003年5月24日〜25日  イギリス・マンチェスター 
                    by 新宮夕子(JAWA国際渉外部


JAWA日本チームとして、全日本トップクラスの関西勢6名に、最近躍進目覚しい岩手県の若手2名が加わり、計8名で今大会に臨んだ。前山(今年3月米アーノルド・クラシック80kg-4位)以外の選手にとって今回が国際大会初出場となり、世界大会の常連が参加ししのぎを削る「ARM WARS」で日本の実力がどこまで通用するのかが注目された。会場はマンチェスター郊外にある巨大ショッピングセンター、トラフォード・センター
一般客も多数注目する中、14カ国(アメリカ、日本、ロシア、ラトビア、ウクライナ、イギリス、ドイツ、フランス、ベルギー、イタリア、スウェーデン、スイス、ポーランド、南アフリカ)から数多くの有名選手が集結(エントリー数約200)。巨大スクリーン、スポット・ライト、リング・アナウンス(主催者で選手のニール・ピックアップのMCが迫力)など、華々しい雰囲気の中で熱戦がくり広げられた。

                   1日目 ライトハンド

65kg 小堀内。一戦目はパッドやジャッジの違いにとまどったこともあり、2エルボー・ファウルを取られ、敗退。しかしその後圧倒的な強さでコマを進め、五戦目でイギリスNo.1世界第3位('02アメリカ大会)のスティーブ・ロジャーズを一瞬で沈めて会場を驚かせた。一方の石橋。レフトハンドが得意とあって、ライトハンドにさほど自信を持っていなかったが、それでもフランスNo.1クリストフ・レイなど二人に勝ち5位に。決勝は小堀内vsトニー・リー(イギリス)小堀内は、一勝をものにするが、二戦目のストラップで激しく競り合った末、惜しくも敗退。だが準優勝を手にした。

70kg 藤間は一戦目でステファン・フピン(スイス)に敗退。その後スティーブン・カールー(イギリス)など3人に勝ち、勢いに乗って準決勝進出し、アメリカのデビン・ベア(一週間前の米レイクタホのナショナル・プロ・アマ大会で2位につけた実力の持ち主)と対戦。激しい競り合いの末勝利をものにした。決勝でも勢いは衰えず、フピン相手に最後はストラップの接戦を制して(噛みに行ったが釣られ、それを返した)優勝を果たした。

75kg まず田中がロシアのアレクセイ・ズッコと対戦。ストラップになり、強力な手首の釣手で持っていかれてしまう。その後2勝をあげるが、最後はハジ・イブラヒム(フランス)に敗退し5位に終わる。一方この日前山の噛みは冴え渡っていた。ズッコクレイグ・サンダース(イギリス)('02アメリカの世界大会でかの有名なスベタン・ガシエフスキーに次いで第2位)ら強敵を次々となぎ倒した。決勝でもアレクセイ・ズッコに全くチャンスを与えず瞬殺し優勝。圧倒的な強さだった。

80kg パスカル・ジラード(スイス)、アンディー・バーカー(イギリス)らがエントリーし、レベルの高いクラスになった。欠端は、優勝したスイスNo.1パスカル・フマロ(スイス)と2回対戦し完敗するが、ドイツの80kg-チャンピオン、ロバート・コーネックらを破る健闘ぶりで、4位に食い込んだ。

85kg 船木。一戦目はこのクラスで優勝したドイツのアンドレ・リスカにストラップで破れたが、ピーター・ハーディー(イギリス)、ジュリアン・バラー(フランス)に連勝。四戦目はディーン・インガー(イギリス)とストラップの接戦になるが惜しくも「デンジャラス・ポジション」を取られてしまい敗退。6位に入った。

90kg 前川。一戦目ジオルジオ・リエロ(イタリア)にストラップ戦で敗退。次のチャーリー・ミネル(スウェーデン)ともストラップになるが、惜しくも2ファウル負け。5位に終わる。(このクラス優勝はニール・ピックアップ。)
                       
                 2日目 レフトハンド

65kg 石橋。一回戦はロシアのアンドレイ・アシャロフに勝つ。クリストフ・レイ(フランス)にはストラップで釣られて敗退。次のトニー・リー戦では接戦になり、相手を苦しめるも、最後はデッド・ロックから返され惜しくも敗れる。得意の釣手に持っていけなかったことが敗因。しかし4位に入った。(小堀内は怪我のため欠場。このクラスでは、ライトで小堀内に敗れたロジャーズがレフトで優勝し雪辱していた。)

70kg 藤間。一戦目は、優勝したデビン・ベア(アメリカ)に敗退。しかしドイツNo.1ウド・ヴァイス(ドイツ)らに連勝。最後はステファン・フピンに敗れ、4位に終わった。

75kg 田中。昨日ライトでは5位に終わったが、気落ちした様子も全くなく、気合の入った戦いぶり。得意の噛み手で、ハジ・イブラヒム(フランス)、スチュワート・ホール(イギリス)、ズッコを次々と瞬殺。ぶっちぎりの優勝を果たした。一方、前山ホールイブラヒムに2敗して、上位入賞ならず。

80kg 欠端。優勝したパスカル・ジラード(スイス)との一戦では完敗するも、次の準優勝したスウェーデンのヨナス・ハマーストロムとは接戦に。惜しくも敗退し、6位に。

85kg 船木。一戦目はロシアのアーサー・ドロホフに敗退。その後、トニー・キス(イギリス)ら3人に連勝。最後は圧倒的な強さのアンドレ・リスカ(ドイツ)に敗れるが4位入賞と健闘。

90kg 前川。イギリスのオースティン・クラークショーン・ディーコンに敗退するが、スイスのアンドレ・ベートランに勝利し、4位に。(優勝はニール・ピックアップ。)
                     
                    総評

日本選手は海外選手に引けをとらないどころか、堂々たる戦いぶりで3つの優勝1つの準優勝をさらい、日本のレベルの高さを見せつける結果となった。ベルギー、南アフリカなどから自国の国際大会にも来てくれ、と強く誘われたり、「日本で自分たちが参加できる大会はないか。日本はほんとにレベルが高いから、ぜひ参加したい。いつでも飛んでいく。」という声(イタリアやアメリカのチームなど)も。また、大会終了後のパーティでは海外の選手達とも打ち解け、親睦を深めた。(写真1 写真2
JAWA日本選手たちはこれからも国際舞台でどんどん名前を轟かせていくだろう!!  各参加選手に確かな手応えと自信を残した遠征だった・・・   (終)


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